老婆は何を語ったか。

土曜の仕事も面倒だった……。
忙しいって程でもないにせよ、ＯＫ待ちやら、原因不明のエラーやらで朝帰りを余儀なくされ……さて。

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始発で帰ろうと駅に向かっていたところ、一人の老婆に呼び止められた。
どうも道に迷ったらしいのだが……。ちなみに、コンビニで買ったと思われるおでんを持参していた。

「馴染みの医者に連絡を取ろうにも連絡が取れない」
「田園調布はどちらの方向ですかね？」

この時点でおかしいと気付くべきだったのだ。
始発で帰ろうとしている時間。実に午前４時を回ったかどうかというところで、誰かに会いに来ただのどうのと、明らかにおかしいのだ。
しかし、その事に気付くのは最後の最後。

老婆の与太話的な言葉に、苦笑いやら曖昧な返事で誤魔化してみたりを繰り返しながら、とりあえず当初の予定通りのＪＲ御茶ノ水駅に向かう自分。老婆の道案内も駅職員に任せようと思っていた。

駅に向かう途中、次第に世間に対する愚痴のような言葉にシフトしつつ、

「おでんが重いから持ってくれと言っているの！」

はぁ、そうですか。（唐突過ぎて汲み取れなかった）
あまり重くはなかったが、老婆には重荷なのだろう。
気を利かせて、もう片手にある買い物袋も持とうかと申し出たが、そっちは重くはないらしかった。

さて、御茶ノ水駅周辺をご存じの方ならば知っていると思うが、駅前には交番があって。
日も昇らぬ時間だというのに交番前に立つひとりの警官。

「正直、助かったと思いました」（Ｔ氏談）

あまりに要領を得ない老婆との会話を打ち切りたかった事もあり、警官に向かって右手を挙げた。

「こちらの方が、道に迷ったそうなのですが……」

実際、駅長室が不在という可能性もある以上、そこに存在する警官に任せた方が確実だと思ったのだ。
いや、思ったではなく、世間的に正しい判断だろう。

だが、警官に声を掛けた事がよほどお気に召さなかったのか、老婆は突然に憤慨し始める。

「この世の中はどうなろうとしているの」
「私はあなた（竜田）がだんだん信じられなくなってきたよ」

警官もフォローしようとしてくれていたが、まるで耳を貸さない老婆はおでんの袋を奪い返し、そのまま去っていった。
警官はあえて老婆を追わず、竜田の説明に耳を傾けてくれた。
老婆の様子があまりにおかしかったので、変に疑われるような心配も無かったですが。

「自分が直接受けた通報ではないのですが、騒がしいお婆さんがいると、何度も通報がありましてね」

その老婆の事かどうかは不明ではあると付け加えたものの、状況的に間違いないように思われる。
変な騒動に巻き込まれて始発を逃さずに済んだ事だけが救いだった。

そんな朝帰り後の日曜日。

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PSPo２　（http://phantasystar.sega.jp/psp2/）　の、体験版ＤＬが始まった。
とりあえず始めてみる。










前作データをインポートしてはボーナスアイテムや服を剥ぎ取りつつ、新規にキャラ作成してみたり。
ビス子（ブレイバー）かヒュマ子（ハンター）か、少し使ってみて使い勝手のよさそうな方をメインにしてみようかと。
しかし……。
コラボアイテムのコスチュームを見るに、どうあっても男性キャラは不遇だろとしか言いようがない。